操兵名鑑

か_シィフ・バイロン
《八聖家》第一聖クランド家当主に受け継がれた教会製狩猟機。 初代は《教都包囲戦》の後、八機神の《水虎の操兵》を真似て作られ、聖刻騎士団《四虎》の制式狩猟機《虎》種の大本となった。 現在のラドウ・クランドからラマールに譲られた機体は十九代目。 歴代の機体は《水虎》に近づけようと潤沢な予算と技術の粋を集めて製造されているが、この機体はひとつの到達点と言える。

い《木龍の操兵》ムゥノ・ヴァシュラ・アヌダーラ
通称は《木龍の操兵》。八機神の一騎であり、聖刻騎士団《四龍》の制式狩猟機《龍》種の元となった機体だ。長らく南部域アーリア国のストラ家屋敷の蔵に仕舞われていたが、どのようないきさつで収められたかは不明。現在はガルン・ストラの乗機であり、前に乗っていたパラシュ・バラーハの記憶を継承している。
機体の特長としては外装や内骨格の大半が木材で構成されており、見た目よりも軽いし、それでいて金属部品が多い操兵に比して耐久性が劣るわけではない。本巻で秘められた能力の一部が明らかになる。 予告しよう。ヴァシュマールとハイダルとの最終決戦において鍵を握る機体であると。