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ジュレ・ミィ

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 フェンの仲間となった占術師見習いの少女。神人族の末裔で、その裡には神代の巨神族の預言者で勇者フェンの姉である《輝ける者》が転生している。
 赤ん坊の頃、里が亜龍の襲撃で全滅するという預言を受けて《老》から還俗したマサリエの手で連れ出される。当初は占術さえまともに使えなかったが、前世の記憶を取り戻すにつれて癒やしの力を強めていく。

(聖都編)
 ドウシャの町で養育してくれたマサリエと死別。通りがかったフェンが葬ってくれたことで仲間に加わる。
 クリシュナを加えて旅に出るが、《火の門》バルサの襲撃でフェンとは離ればなれに以降はクリシュナの保護下に入る。恩を感じたジュレは戦に同行し、ガシュガル・メヒムとの対戦で巻き添えで頭を強く打ち、意識不明に陥る。
 しかし肉体から離れた意識体は聖都で殺されたフェンの元に飛び、そこで魂となってヴァシュマールと戦う彼を励まし、生還させる手助けをする。

(東方編)
 フェン、クリシュナ、ガルンにくっついて東方に向かう。ルアンムーイ平原ではヴァシュマールの暴走が起きる。フェンの意識が消えて重なり合う世界から聖刻力を導引する部品と化してしまえば大陸に史上空前の災厄を引き起こす。
 それを食い止めるため、ジュレは聖剣で開けた亀裂に我が身を顧みず飛び込むのだった。肉体は瞬時に分解されて《真・聖刻》に吸収されたが、魂だけになってもジュレは意識を保ち続け、フェンの魂と邂逅する。そこでふたりは遠い過去の因縁と巨神としての能力を思い出してヴァシュマールを従えることに成功する。

(僧正編)
 恋人関係にあったクリシュナが前世で弟だったフェンと衝突して仲間から去ってしまう。引き替えのように仲間入りしたメルとは喧嘩が絶えなかった。
 そんな時クリシュナが八機神の《月狼の操兵》アルタシャールに乗って現れ、ジュレを連れ去ってしまう。本来のクリシュナからは考えられない強引なやり方だったが、ジュレは怒れない。そうさせた原因が自分にあるからだ。
 しかもクリシュナは《黒き血》に侵されて命すら危うい状態だった。血に打ち克つべく出現した前世の人格イーシュナに戸惑いながらも、最後まで心が離れることはなかった。しかも《輝ける者》から現在の自分に転生する間に、イーシュナの時代に転生していたことを思い出す。イーシュナは《黒き僧正》に抗しきれずに呑み込まれてしまうが、フェンたちと手を携えて解放し、元のクリシュナの人格と体を取り戻す。
 大きな試練を乗り越えたことでジュレの成長を留めていた枷が外れて一挙に数歳分成長を遂げるのだった。