


聖刻教会系練法師で、術者の上に立つ門主や超越者的立場の《老》からも恐れられている。
ネーザの法王就任にも力を貸したらしく、聖刻騎士団の腐敗、八聖家ザトウク家の台頭など現在の諸問題は大方この人物が策謀した結果だ。
遡れば大動乱も、中原ウルオゴナ国によるホータン国滅亡もこの男のせい。
なお大師と呼ばれることが多いが、教会に該当する位階、称号は存在しない。また傀儡師と呼ばれることも多いが、これは策謀家としての一面だけではなく、文字通り他者の肉体に憑依して操り人形のごとく動かすからだ。
《黒き操兵》ハイダル・アナンガの操手だが、彼が従えているのか従わされているのかはっきりしない。真の肉体はフェンの両親ハオ&マハによって人間サイズの聖剣エル・ミュートで串刺しにされていたが、《黒き僧正》が封印される直前に転送した聖刻力によって真のハイダルともども復活した。