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リムリア・トゥルー・メネス

定価¥0 特価

 先代ホータン国女王にして《白亜の塔》の管理者である《リムリア》の系譜に連なる女性のひとり。
 十数年前の聖都失陥の折に死亡するも《塔》内の思考結晶に人格を遺しており、当代の女王となった娘の前にたびたび立体映像で出現する。助言役というより説教役だった。
 神樹編でダム・ダーラ配下の襲撃を受けて都と《塔》に多大な被害が出る。その際、思考結晶も損傷して《集合意識体》の精髄というべき部分だけ最後の胚芽から誕生したレムールに受け継がれることになった。
 人格再現は不可能となったが、元より幽霊のような存在と感じていた彼女に悲しみはなかった。それどころか彼女を含む《リムリア》は魂の牢獄から解け放たれることと受け止めていた。

■付記:完全版聖都編や以前の人名辞典で配偶者のイスリム・ドル・メネスをホータン国王としているが、王配の間違い。六人の王女の内第一から第五までは人工子宮による出産で、最後の第六のみ自身の胎を用いた。イスリムは対外的な飾り物としての存在だったらしく、本人の口から名前ひとつ出たことがない。